きわみきたずめも

てきとーに感想とか @kiwamikita

バビロン Ⅰ 感想

発売日に買って積んでたのをようやく読み終えた。

幾度か読もうと思いカバンに潜ませたりしてたが東京地検特捜部ものということでそのようなサスペンスに触れたことのない私にはアレルギーが出てしまい数ページで本棚に戻すってことを繰り返してたが、カドを見て野崎まど劇場も読んだ今のモチベなら行けるやろと思い読み始めたところページを捲る手が止まらなかった。

 

文緒が自殺をしたというあたりで自殺薬的なもの出てきそうだなぁと推測出来たため「なんだそんなオチか」と思いながら読み進めるといい意味で期待が裏切られた。

A=B=C=まがせ

これが今回最大の野崎まどの真髄だ。

怪しい女A、完全に被害者の女B、完全に薬でもやってそうな女C、これらの人物が同一であるというのは全くと言っていいほど予想外だった。

Aは黒幕っぽいなと思ってはいたもののB、Cは件の自殺薬でも投与されてフェードアウトするかと思っていたため衝撃は大きかった。

 

曲瀬が今回の天才、人外枠にあたるんだろうけど最原最早に比べると異常性、カリスマ性は今のところ感じない。2巻以降でその印象も変わるかもしれないけど。

 

また、講談社タイガから出版されているからなのかもしれないけど既存の野崎まど作品よりキャラクター小説要素が小さくなった気がした。

 

とりあえず本日書店に行って2巻買ってきます。